†会長様と王子様†


=====


「ミナミさんの恋が実っちゃったみたいですヨ。」
「それはよかったねー。相手は?」
「生徒会書記様。」
「ナオくんか。今日見なかったな。」
「何故に?」
「多分・・いじられるのが嫌だったんじゃないの?」
「ちょっとちょっと・・やめたげてよ。」
「笑いながら言ったって説得力ねェぞ。(笑)」
「あなたも笑ってるじゃん。」


突然ジンの表情がかわって私の肩に腕をまわした
思わず吃驚・・
「リン。背後に気をつけて。」
「へ?」

ぐいっっ

突然抱きしめられた・・!?

何故!?


「いきなり背後から抱きしめるなんてセクハラだよ。宮中くん。」
「・・え!?」

「・・・ちっ。」

あ・・・危なかったァァァ・・



本気で私を後ろ抱きしようとした・・だと・・?

怖ッッッ!!!!


「いつやら・・誘拐しようとしてなかったっけ?」
「パツ金と一緒にでなら覚えてる。」

「バジル君か。」

その名前出すな

「何でそいつを連れてきたんだよ。」

「それは美砂が無理矢理・・・。」

「何で私を一緒に誘拐しようとしたの?」

「誘拐だなんて人聞き悪い・・。」

「だってさ・・。」

「解せぬ。」

「だよね。行こうか。」

「うん。」


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