†会長様と王子様†


「待てよ。」

そう言って私の腕を掴んだけど解いた


走って逃げようか


「・・何の用?」

「怒んなくても・・・。」

「それなら妹に言っちゃってください。『出会い系云々のところからメールが鬱陶しいからやめろ』と。それにお父様から寄り道するなと言われてるんで。」

若干棒読みだった



「・・俺はお前が好きだ。だから・・付き合ってもらわないと言えない。」


・・ふざけるな☆
軽く好きだなんて言うな
嘘にしか聞こえない

「そう。じゃあ言わなくても結構。」

「流石リンさん。」

「他に当たって下さい。では。」



やっと逃げられた



馬鹿じゃないの?本当に・・

呆れる





「・・後を追ってるぞ。」

「しつこいな。」

「手を離すなよ。」

「うん。」



しっかりと持ちかえて

走って逃げた






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