ヘタレ刑事-デカ-の事件簿~真実をつなぐ館~
「今日はとにかく報告書まとめをやれ。で、明日からはしばらく仕事に来なくていい。いいな?」
と言われ、有無も言わない内に報告書を押し付けられた。
「……はい」
泣きたい気分だ。
結城は感づいている。
報告書まとめなど、しないといけないことは山ほどある。
だけど、結城に与えられた休みが明けてから、杜矢が退院・復活するまで、この事務所に縛り付けておく魂胆なのだろう。
そこまで自分は邪魔者扱いされているのかと思うと歯痒くなった。