ヘタレ刑事-デカ-の事件簿~真実をつなぐ館~
マイコを止めることは出来なかった、その悔しさが込み上げてくる。
「くそっ………!」
結城は悔しくて地団駄を踏んだ。
次第に意識が薄れてくのが分かった。
きっと、一酸化炭素のせいだ。
マイコを探している時、たくさん吸い込んだのだろう。
結城は立っていられなくなって倒れ込んだ。
体感温度は熱いし、身体も、吸い込む空気も苦しい――――……。
あぁ、僕も死んでしまうかも………
なんて思っていた時、意識が完全に途絶えた。