ヘタレ刑事-デカ-の事件簿~真実をつなぐ館~
Ⅵ.ヘタレ刑事、その後。
――――――………。
結城はゆっくりと瞼を開けた。
真っ白な天井が目に入る。
「………あれ?」
病院のようだった。
結城はベッドから身体を起こす。
別荘で気を失ってから、今まで何があったのか覚えていない。
思い出そうとするが分からなかった。
すると、
「お、やっと起きたか」
と隣のベッドから聞き覚えのある声が聞こえた。