ヘタレ刑事-デカ-の事件簿~真実をつなぐ館~
「………残念ながら遺体で見つかったらしい。例え、生き残っても、ひどい火傷だったらしいから危なかったと思う」
結城は相槌も打たず、項垂れた。
「僕は………命を救えなかった。助けたかったんです……。だけど助けられなかった。悔しくてたまりません」
目から涙が落ちる。
マイコには、ちゃんと罪を償って、人生をリセットして、新しい人生を送ってほしかった。
その一心でマイコを止めた。
だけど助けられなかった。