ヘタレ刑事-デカ-の事件簿~真実をつなぐ館~
「分かってねぇな……。」
と杜矢はため息をついた。
「つまり、無茶や無理はしすぎるなってことだよ。他のやつらを支えるための刑事が死んだら元もこもないだろ?
お前は今回、無茶しすぎだ。犯人の命も大事だが、自分の命の心配もしろ。今度こそ分かったか?」
杜矢の言葉に嬉しさが込み上げた。
結城は涙を拭って、
「ありがとうございます。少し自信が湧きました」
と微笑んだ。
「そうか、それは良かったよ」
と杜矢も笑う。