君と空の下
「空、明日の放課後空いてる?」
「空いてるけど?どうしたの?」
「それじゃ、二人三脚の練習する?体育の授業少ないから」
「いいよ〜♪」
「お前ら練習しなくても大丈夫じゃん」


陸くん、まだまだ甘いよ!竜也は練習するって事は、本気になってるって事だよ。もう、16年一緒にいるのに分かってないんだから♪


「今回勝ちたいんだ」
「何で?」
「秘密♪」
「「???」」

竜也が秘密ごと?何かあるのかな?気になる!けどココでしつこく言うと、あとが怖いことぐらい私だって分かるよ。


「空ちゃん、隣のクラスの子が呼んでるよ」
「分かった」

またですか?最近多いよ〜、お兄ちゃんに言ったら『良かったな♪』って・・・意味が分からない!相談とか、グチとか、そのほかもろもろ何ですよ〜。



「ねぇ〜竜也」
「何?澪ちゃん」
「嫌、呼びすてでいいから、ってか君空好きでしょ?」
「何で分かったの?」
「何となく」

分かるだろ普通、だって空を見てるときの竜也はとても優しく、とても楽しそうなのが見える。

分かるよ、けど時々メッチャ見すぎの時があるよ。何で詳しいかそれは・・・私もつい空を見てるからだよ!
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