君と空の下
「空、早く行くぞ」

「待って、お兄ちゃん」

朋希さん達の結婚式の日。
この日は、雨が降ることなど知らないぐらいの青空。


「遅い」

「ごめん」

「ども、キレイだから許してあげる♪」

「コラ!!竜也、あまり空に甘やかすなよ!」

車一台でまとめて行くと、約束していたので男の子達はずいぶん待ったみたいです。

仕方ないんだよ?女の子は色々準備があるから。それに待ち合わせ時間にピッタリじゃん!

別にそんな怒らなくても・・・

「陸、どうすんだよ?空がしょげてんじゃん」

「空、せっかくキレイになったのにそんな顔しないの」

「あまり気にしないの!昨日陸、お父さんと喧嘩したからイライラしてるんだよ」

「八つ当たりですか」

「ごめんな?」

「いいよ、大丈夫!いつもの事だから」

結構、陸に八つ当たりされてる哀れな私です。

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