君と空の下
1年生の古屋さんは、さっきの会議の時に睨んでるように見られてたのは、分かるけど確実に竜也の虜になってしまった。
どうして、私だけを虜にしてくれないの?
どうして、そんなにみんなに優しくするの?
これが、嫉妬なのかな。
竜也や陸は確かにモテるよ、だけどこんなに近くにいて好きな人が、他の人と仲良くしてるのがイヤになる。
付き合わなかった時は、こんな事感じなかった。
付き合わないほうがよかったかな?って思う。
「空?どうかした」
「えっ、あっ・・・」
「さっきからどうしたの?」
「あっ、うん・・・あのね竜也」
「ん?」
「あたし、時々竜也と付き合わないほうがよかったかなって」
「・・・何でそんな事言うの」
「だって、竜也モテるし、優しいし・・・・ヤキモチ妬くし・・・何か、分け分からない」
泣くことしかできなくて、竜也はそんな私を温かい腕で抱きしめてくれて、優しく頭を撫でてくれた。