あの窓の向こう側
「梨乃…ほんとにごめん…」

『どうして…爽汰君が謝るの…??

爽汰君は助けてくれたんだよ…

命の恩人だよ…』

そう言って力なく笑顔を向ける私を見た爽汰君は

涙目になっているように見えた

『爽汰君…??』

私はゆっくりと体を起こすが力がなくてふらっと倒れそうになった

「梨乃…」

そこを爽汰君が支えてくれた

『ありが…』

ありがとうといいかけた時私は爽汰君に抱き締められていた

『そ…爽汰…君…!!?』

「梨乃…落ち着いて聞いてくれ…」

爽汰君はそう言ってゆっくりと話し始めた


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