あの窓の向こう側
『爽汰君…どうしたの…??』

ゆっくりと私の肩を持って体を離す

爽汰君の顔はさっきまでの不安そうな顔ではなく

真剣な顔だった

まるで何かを心に決めたみたいに力強い顔をしていた

「梨乃…ほんとにごめん…」

さっきから爽汰君は何をそんなに謝っているんだろう…

私は不思議でならなかった

「梨乃…さっき梨乃に告白してきた男…」

さっきのことをちょっと言われただけで体がビクッとなる私…

「あいつな…俺の…知り合いなんだ…」

『え…!!?』

知り合い…!!?さっきの人と…爽汰君が…!!?

ドクッドクッ と鼓動がすごくて私が動揺してるのが分かる

『どういう…こと…!!?』

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