あの窓の向こう側
「ごめん…梨乃…
俺がもっと早くあいつに言ってたら…
もう来るなって…説得できてたら…
梨乃は苦しまずに済んだんだ…
怖い思いせずに済んだんだ…
俺も…病気で入院してて…容態が急変することの
怖さとか…苦しさを知ってるのに…
ほんとに…ごめん…」
いつも明るくて、冗談ばかり言って
私達のことを楽しませてくれる爽汰君
その爽汰君がいつもの笑顔じゃなくて、
こんなに真剣な顔をしている。
こんな爽汰君…初めてだ…。
『いいの…。爽汰君が助けてくれたことに
変わりはないし。爽汰君…自分ばっかり
悪く言ってあの人のこと、全然悪く言わない。
ほんとに…優しいんだね…。』
そうにこっと笑顔を向ける私。
「…梨乃…!!」
ぎゅっと私の手を握る爽汰君。
俺がもっと早くあいつに言ってたら…
もう来るなって…説得できてたら…
梨乃は苦しまずに済んだんだ…
怖い思いせずに済んだんだ…
俺も…病気で入院してて…容態が急変することの
怖さとか…苦しさを知ってるのに…
ほんとに…ごめん…」
いつも明るくて、冗談ばかり言って
私達のことを楽しませてくれる爽汰君
その爽汰君がいつもの笑顔じゃなくて、
こんなに真剣な顔をしている。
こんな爽汰君…初めてだ…。
『いいの…。爽汰君が助けてくれたことに
変わりはないし。爽汰君…自分ばっかり
悪く言ってあの人のこと、全然悪く言わない。
ほんとに…優しいんだね…。』
そうにこっと笑顔を向ける私。
「…梨乃…!!」
ぎゅっと私の手を握る爽汰君。