あの窓の向こう側
「梨乃が波流のこと好きなのは…

分かってる…!!!でも波流は前みたいに

病院に居ないし、今回みたいなことが

起きても…梨乃を守れない…!!!

だから…病院では俺が…俺が梨乃のこと、

守るから…!!!俺のこと、好きになって欲しい

からじゃない。心配なんだ…」

『ありがとう…爽汰君…』

私の体調が落ち着いたのを見てから、

爽汰君は自分の病室に戻って行った。

爽汰君が私のこと、そんな前から

慕ってくれてたなんて…

全然知らなかった…

私、自分の世界に居すぎたんだね…

守ってもらうだけじゃ、だめだ…
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