あの窓の向こう側
次の日、私はまだ外には出られず、

病室で1日を過ごすことになっていた

何をしても、昨日のことを

忘れられることはなくて

ノックが聞こえる度に体がビクッと

強張ってしまう…

波流君…会いたいなぁ…

そんなことを思いながらパソコンを開く

2通メールが来ていた

1通は、今日の体調を心配する

お母さんからのメールだ。

昨日のこともあり、心配してくれているようだ

もう1通は、沙羅さんからだった。

【梨乃ちゃんへ

梨乃ちゃん、体調はどうですか?(´・ω・`)

波流も退院して、梨乃ちゃんも寂しいやろ。

まぁあのアホのことやから、仕事ほうりだして

梨乃ちゃんのとこに行きそうやけどな…笑

うちも、早く梨乃ちゃんに会いに行きたいです

早よ夏休み来いー(`ロ´;)

沙羅より】

くすっ…沙羅さんからのメールは

いつも私を笑顔にしてくれる

毎日マメにメールをくれて

私の元気の源だ。

でもやっぱり波流君からの

メールは来ていなかった…
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