あの窓の向こう側
「あ…!!?

俺やって梨乃のこと心配しとる!!

やけど忙しくてどうにもならんことも

あるんや!!ほんまは毎日24時間一緒に

おりたいんを、我慢しとるんや…!!!

梨乃やって、それはよぉ分かってくれとる!!」

そうだ、波流君は、忙しくて

いつも会えたり連絡取れたり

しなくても、…仕方ない…

「分かってくれてるだと…!!?

病気で一番苦しくて、不安で、辛いのは

お前じゃねぇ…!!!梨乃だ…!!!

健康体のお前が、分かったような口を聞くな!!

梨乃は、必死で、お前が好きだから、

お前に嫌われたくなくて、

会いたいのも、不安なのも、

我慢してるんだ…!!!

分かってるからじゃねぇよ…!!!」

爽汰君…

核心をつかれて私はどきっとした…

我慢…か…

「…

お前、えらい梨乃のこと分かっとるよおな

こと言うて…梨乃を庇うやないか…

どしたんな…!!?何かあったんか…?」

「…これからは、俺が梨乃を守る!!

お前なんかに任せてられねぇ…!!!

俺は、お前なんかより…ずっと…

ずっと前から…梨乃を思ってた…!!

梨乃が好きなんだ…!!!梨乃にも、

この前、伝えた…」
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