あの窓の向こう側

波流の世界

その後数日経っても波流君は毎日私の病室に来てくれた。波流君と話をすることは半ば私の日課になっていた。

「なあなあ!梨乃は毎日病室で何してんの?いつも病室に居るイメージやねんけど、退屈やない?」

『うん…そうだね。退屈だけど…他にすることもないし。たまに勉強したり本読んだりするけど。』

「勉強!すごいんやなぁ梨乃は。偉いわ!俺、絶対勉強やこせぇへんし!」

『えーうん…まぁ波流君ってあんまり勉強するイメージないかな。』

「ちょ、どういうこと?(笑)俺、こう見えて結構勉強できるねんで!?」
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