あの窓の向こう側
『えっ…?』

と楓さんの方を見ると楓さんはにこっと笑っていた。半ばにやって感じだったけど…。

「で、寂しいんでしょ?あんた達ほんとに仲良いもんねぇ。」

『そりゃあ…寂しい…ですよ。波流君頼りになるし…楓さん達と仲良くなれたのも波流君のおかげみたいなものだし…。私…兄弟とか居ないからよく分からないけど…波流君は私のお兄さんみたいな存在だから…。』

「…ふーん…梨乃は波流のことお兄さんだと思ってるんだ…?」

『あ…はい。何かおかしいですか…?』

「ううん、別におかしくはないんだけど。梨乃はピュアなんだなって思ってね。」

私は楓さんの言ってる意味をよく分かっていなくて、キョトンとした顔をしていた。

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