あの窓の向こう側
『ピュア…ですか…?』

うーん…と考えていた所へ

「おーう!梨乃はピュアやでな!」

いきなり私の後ろからにゅっと波流君が出てきた。

『きゃっ。』

「おっと、すまん。あんまびっくりさせたらあかんねんな、梨乃は。」

そう言って波流君はぽんっと私の頭に手を乗せる。

優しい目で私を見る波流君を見ると何だか顔が熱くなった。

「おーい、波流!何やってんだよ!梨乃が調子悪くなったらどうすんだよ!」

爽汰君が来て波流君の手を叩く。

「そうよー?波流は梨乃のお兄さん的存在らしいから?しっかりしてよー?」

続いて楓さんがちゃかす。
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