あの窓の向こう側
『そんな…簡単に考えられたら…苦労しないです…だって…波流君が本当に思ってるのは…

私じゃないかもしれなくて…他の人と私を重ねられてる可能性があるし…。』

ていうか…私じゃない可能性の方が高い…。

「ふーん…。言わせてもらうけどさ…随分自信あるんだね。」

『え…?』

これのどこに自信があると…!?

「いやね?とりあえず思われてる自信はあるのかなと思って。例え自分に他人を重ねられた形だとしても、ね?」

『それは…』

考えてみれば確かにそうだ。

私って自意識過剰だったのかな…周りに言われるがまま…自分が波流君にどんな形だとしても…思われてること前提に話をしてた…

勘違いも甚だしいな…何か恥ずかしくなってきた…

『そうです…よね…何か私…勘違いしてます…よね…』

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