あの窓の向こう側
「大丈夫大丈夫。アタックするのは澤口君の前でだけだから、他の人に勘違いされないよう、上手くやるし。」

『…はぁ…』

今の私に他に手段という手段はないわけで…

「よし、まぁこんな感じで。…あ、でも、まじでスイッチ入っちゃったらごめんね。」

『まじでスイッチ??』

てへっと可愛く笑う先生が何を言いたいのかさっぱり分からず…とりあえず私と有馬先生はその場をあとにした。

自分の病室に戻り、私はベッドの中に入った。

何か…大変なことになっちゃった…

波流君に変に思われないと良いけど…

これからのことに不安を覚えながら、私は眠りについた。
< 66 / 117 >

この作品をシェア

pagetop