あの窓の向こう側
「ははは!俺そんな馬鹿やないで?それに実際見て、聞いてた通りやもん。絶対この病室で合っとるで!」

にこっと笑いながら波流君はそう言った。その笑顔はとても眩しかった。

「まぁそういうこっちゃ。また来るから、俺と友達になってくれへん?病院暇やない?俺話し相手が欲しいねん!」

『はあ…良いですけど…私で良いなら…』

「ありがとな!ほな、また来るから。」

そう言って波流君は帰って行った。ほんとに台風みたいに来て帰って…私は全然着いて行けてなかったけど、不思議と嫌な感じはしなかった。

むしろ初めて見る生物に興味を持つ感覚だった。
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