あの窓の向こう側
「俺!?…まぁ、どうだろうな。」

「おいおい、冗談なしやで!?」

「はは。まぁ梨乃が他のやつに持ってかれないように、病院内では俺が居るから、大丈夫だって。」

「ふふ…。他のやつって…」

「爽汰が一番危ないと思うけど…」

「おい!楓!亮!そこはフォローだろ!?」

そんなこんなでいつもワイワイしているこのメンバーが、私はやっぱり大好きだ。

3人が騒いでいると、有馬先生が、

「まぁ…いつでもきなよ。言われなくても来るだろうけどね。」

と波流君に声を掛けた。

「有馬先生よう分かっとるやん!先生には、ほんま色々お世話になりました。これからも梨乃こと宜しく頼みます!」

そう言って頭を下げる波流君。

「ふっ。それが僕らの仕事だから。任せてよ。」
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