あの窓の向こう側
『楓さん…?』

「ん?どうしたの?」

思い切って聞いてみた。

『楓さんって好きな人居ないんですか?』

「えっ?どうしたの?急に。」

『いや…何となく…気になって。』

「…」

急に楓さんは黙って俯いてしまった。

『え…楓さん…?』

「私ね…実は…

波流のことが好きなの…」

『えっ…』

衝撃的だった。楓さんが波流君を好き!?でも波流君は私と付き合ってて、私も波流君のことが好きで…

どうしよう…どうしよう…

楓さんは大切な存在で…失いたくなくて…

『楓さん…えっと…えっと…私、全然気付かなくて…普通に楓さんに波流君のこと相談しちゃったりしてて…波流君と付き合えたことも一人で喜んでて…

ほんとに…ごめんなさい…!』
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