あの窓の向こう側
それにしても、前に言ってた今に分かるってそういうことだったんだ…。

ん!?さっき有馬先生…波流君が私を好きなのは一目瞭然だったって言ったよね…!?

じゃあ別に有馬先生が私にアタックしてるなんて嘘つく必要なかったんじゃないの?私苦労したのにな…まったく遊ばれてるな…私…。

「…乃!梨乃!」

波流君に呼ばれていることに気付きハッと我にかえる。

『ごめん波流君。ボーっとしてた…。』

「大丈夫か?俺もう行かなあかんから…。ほんま、ごめんな。また近々来るからな?」

『うん。待ってるね。』

そんな会話をして波流君は病院から出て行った。

まぁ…有馬先生はともかく、波流君は私のことずっと見ててくれたんだってすごく嬉しいこと聞けて良かったな。
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