アイドルに愛されちゃったお姫様♪
「全然、迷惑なんかじゃないよ…」
ポタポタとこぼれ落ちる涙が、小さなメモ用紙に染みをつくる。
電話、してみようかな…。
ポケットから携帯をとり出して優の番号にかける。
『もしもし…』
3コール目で出た優。
「ゆ、優…なんで?」
『ごめん。今はこうするしかない』
「どうゆうこと?」
『俺、記者たちに追われててさ。亮の家の前も記者だらけだから、ずっと美香の家にいたら美香まで巻き込んじゃうと思って』
「でもっ…」
『…じゃ、仕事あるから…またな』
ブチッと切れた電話。
そんなのやだよ…。
あたしは、学校に行くのも忘れて、泣きじゃくった。