アイドルに愛されちゃったお姫様♪
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コンコンっと、誰かがドアをノックする音で目が覚めた。
「すみません、遅くなっちゃって」
「いえ、大丈夫ですよ」
カーテンが閉まってて見えないけど、声で優が来たことがわかる。
少しすると、ベッドに足音が近づいてきた。
シャーっと開けられたカーテンの間から顔を出した優は、"大丈夫か?"と言って微笑んだ。
「ほら、帰るぞ。歩けるか?」
そう言って、ベッドから降りたあたしの手をひいた優は、あたしの鞄を持って歩き出した。
あたしと優は、先生にお礼を言って保健室を出た。