アイドルに愛されちゃったお姫様♪
「寝てってもいいから」
そう言って車に乗せてくれた優は、ドアをバタンっと閉めて、運転席に乗り込んだ。
寝てってもいいなんて言われても、寝れるわけない。
こんなにつらいのに、優の運転する姿を見ていたいって思っちゃう。
こんなこと、優には絶対言えないけど。
「寝なくていいのか?」
学校を出て少ししたところで優が口を開いた。
「…うん、大丈夫。
ねぇ…もう仕事終わったの?」
これだけは聞いておきたい。
最近はいつも帰りが遅いから、こんな早くに仕事が終わるのは珍しい。
もしかしたら、まだ終わってないんじゃないかな。