あなたへの愛を想いながら・・・ 〜第二章〜
慎が・・・慎が来てる・・・


ソフィアは喜びを隠し切れず、
表情が緩む。


しばらく走ると慎の姿が見えた。


「慎!!!」


私は慎に駆け寄り、
車椅子の慎に視線を合わすように
地に膝を付いた。



「慎、来てくれたんだ?」


慎は相変わらず反応がない。



「慎・・・」


それでもソフィアは
慎の手を握り微笑んだ。



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