私、悪人裁きます。 〜裁き系女子高生〜
潤子は何も言わずに、
栄治の横を通り過ぎた。


「おい、潤子!!
いつまでこんなことするんや?」


栄治の言葉に潤子は立ち止まった。


「おまえのすることやから
見守ってきたけど、
これ以上は俺も限界や。」


「・・・・・」


「このボールだって
石のように硬い・・・
いくらおまえでも顔に当れば
タダじゃ済まへん。」


栄治はグッとそのボールを握り締めた。


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