はんぶんこ
この前、ギターの話で盛り上がった時、
私の初心者ぶりに、あなたが笑ってた。

また今度、教えてくれると、約束した。


それを、覚えていてくれて、ここでなんとか、
メールアドレスの交換をした。


私は、赤面症のせいで、いつも通りに顔が熱い。

ありがとうと、アドレスを入力するために、
私の携帯を受け取ったあなたを、
私は、見れない。


なんて、もったいないことを…。

でも、恋も初心者の私には、この距離は近すぎた。

恥ずかしい…。


そんなこと考えてたら、あなたがアドレスを、
自分の携帯にうつし終えた。

私の携帯を、受け取る時にさっと手があたる。

指先にも、脈がうってるのを感じた。
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