(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
今は一緒に居なくても、お母さんなんだ。

一児の母親なんだ。

俺も、その自覚をちゃんと持たなければいけない。



「親父の漢字は入れへんの?」



「え…;;」



…考えてなかった;;

入れないと、不味いだろうか。



「大丈夫。あ、琉聖君おはよう」



開きっぱなしだったドア。

おばさんが入って来てたなんて知らなかった為、ビクッと肩が上がった。



「おはよう、ございます;;」



「驚かせたかな?」



「大丈夫、です;;」



本当はかなりビビった。

おじさんが居たら、怒られると思ったし。
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