(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
去って行く海の背中を見てため息。

夕姫の事が気になる。

でも、おじさんたちの事がもっとだ。

何から解決するべきなのか、俺にはわからない。



「もしもし。琉聖です…」



『おー、琉聖か。どうした』

だから俺は、幼なじみである倉木秋都ークラキアキトー父親に連絡をした。

偶然にも都の父親は、愛斗の父親の同僚で、この人なら知ってると思った。

夕方、会社の近くの喫茶店で待ち合わせをし、落ち合う事になった。

運命が、狂い始めてるとも気付かずに―――……。





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