(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
「その次の日から、憂愛に異変があったんだ。紀斗に勉強を見て貰うのを嫌がって、体操着は異常に汚れてて。
それで、愛斗が調べたんだ。
教科書は悪口ばかり書かれて、体操着が汚れてたのは、体育の時間に、同級生のある男子に乱暴されて付いたモノ。
その同級生は…夕姫の手下だ」
「……」
怒りと悲しみに、拳が震えた。
自分の存在が、憂紀に不快感を与えてしまった。
嫌な、苦しい思いまでさせた。
夕姫より、気付けなかった自分自身が一番、許せない。
「憂紀が妊娠したのは、夕姫の手下のヤツで。紀斗や憂愛ちゃんが気付いた時には、下ろせなかった…」
俺は、俺たちは、最低な事をしてしまった。
それで、愛斗が調べたんだ。
教科書は悪口ばかり書かれて、体操着が汚れてたのは、体育の時間に、同級生のある男子に乱暴されて付いたモノ。
その同級生は…夕姫の手下だ」
「……」
怒りと悲しみに、拳が震えた。
自分の存在が、憂紀に不快感を与えてしまった。
嫌な、苦しい思いまでさせた。
夕姫より、気付けなかった自分自身が一番、許せない。
「憂紀が妊娠したのは、夕姫の手下のヤツで。紀斗や憂愛ちゃんが気付いた時には、下ろせなかった…」
俺は、俺たちは、最低な事をしてしまった。