(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
夕姫の気持ちはわかったけど、憂紀が泣いてる事が引っ掛かるんだ。



「…もうその話は止め。2人とも座れや」



おじさんに促され、俺は涙を拭ってる憂紀と並んで座り、ダイニンテーブルを囲む。

エコー写真を見てると憂紀の手が伸びて来る。



「…何、憂紀」



「返して」



「もうちょっと」



眺めてても飽きないんだ。

ずっとずっと見ていたい。



「ただいまー。お、親父や;;」



「人の顔見てなんやねん」



やっと帰って来た愛斗は、おじさんを見るなり怯えてる。

最近、好き勝手やってるし、叱られると思ってんだな。
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