(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
「愛斗、学校で暴れたやろ」



「何で知ってんねん!;;
バレんように殺ったんで?;;」



「上戸君の彼女から聞いたんや。
コソコソせず、堂々と殺れや」



「そこじゃないでしょ?」



「…いや、まぁな?;;」



おばさんに痛いとこを突っ込まれたおじさんは一気に立場がなくなってる。

憂紀に写真を返す。



「あげる。ただ、夕姫にはバレないでね」



「…ありがとう」



写真を財布にしまい、小さくため息を吐く。

おばさんと目が合うと、「食べて」と言われる。

嫌われても仕方ない俺に、本当、どうして今まで通りに接してくれるんだ。
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