(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】



―――翌日、俺はいつもより早く学校に行き、屋上に来た。

鉄柵に凭れ、憂紀を待ってると、何故か海が来た。



「おはようございまーす!」



「おはよ」



場所を変えるべきかも知れない。

ここにずっと居られたら、夕姫と話は出来ないだろうし。



「―――上戸先輩の情報が入りました。愛斗がボコボコにしたみたいですね」



「“情報”って、何者だよ;;」



「知らないんですか?私は愛斗に情報を売って儲けてる位、親密なんです」



「は?」



「私、地獄耳なんで」



「一ネタいくらだよ」



「100円ですけど」



…安いな;;

どうせクダラナイ話ばっかりしてんだろ。
< 36 / 108 >

この作品をシェア

pagetop