(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
―――翌日、俺はいつもより早く学校に行き、屋上に来た。
鉄柵に凭れ、憂紀を待ってると、何故か海が来た。
「おはようございまーす!」
「おはよ」
場所を変えるべきかも知れない。
ここにずっと居られたら、夕姫と話は出来ないだろうし。
「―――上戸先輩の情報が入りました。愛斗がボコボコにしたみたいですね」
「“情報”って、何者だよ;;」
「知らないんですか?私は愛斗に情報を売って儲けてる位、親密なんです」
「は?」
「私、地獄耳なんで」
「一ネタいくらだよ」
「100円ですけど」
…安いな;;
どうせクダラナイ話ばっかりしてんだろ。