(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
呆れてると、今度こそ夕姫が来て、海は去って行く。
すれ違う2人は目も合わさない。
「お兄ちゃん、昨日も帰って来なかったね?」
笑顔が偽物に見える。
妹じゃなければ、俺はどうしてただろうか。
「全て聞いた。もう、憂紀に拘るのを止めるんだ」
「…何の話?憂紀がどうかしたの?」
「上戸を使って、自分で何したかわかってんだろ」
惚けても、もう証言は十分にある。
正直に言わない夕姫に、虫の居どころも悪くなる。
「そうだよ。私がデブを使ってヤらせたの」
互いに眉間にシワを寄せて睨み合う。
夕姫に反省という言葉は見えない。
すれ違う2人は目も合わさない。
「お兄ちゃん、昨日も帰って来なかったね?」
笑顔が偽物に見える。
妹じゃなければ、俺はどうしてただろうか。
「全て聞いた。もう、憂紀に拘るのを止めるんだ」
「…何の話?憂紀がどうかしたの?」
「上戸を使って、自分で何したかわかってんだろ」
惚けても、もう証言は十分にある。
正直に言わない夕姫に、虫の居どころも悪くなる。
「そうだよ。私がデブを使ってヤらせたの」
互いに眉間にシワを寄せて睨み合う。
夕姫に反省という言葉は見えない。