(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
ニヤけてしまうだけ。

愛斗に「キモいで」と言われても、気にせず憂紀の腹を撫でる。

…守るからな?

お前と、ママを絶対。

だからいつか、俺をパパと呼んでくれよ。

俺はお前の、パパになるから。

なって見せるから。

色々な話をして、色々な場所に行って、親子になろう。

お前を、愛してるから。



「俺も撫でたいんやけど…」



「お前は撫でんで良い」



「なんでやねん、コラッ!!」



憂紀が「2人とも馬鹿だね」と、笑う。

久々に見た笑顔。

…好きだな。

自覚するのが遅いよな。

この笑顔がずっと、好きだった。




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