(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
部屋に戻り、携帯を見るとメールが一件。

碧斗叔父さんから。

≪憂愛ちゃん久々!兄貴は元気?
またみんなで会おうや!
愛斗に頼まれた件やけど、調べたら【九条ークジョウー組】の下っ端やから、愛斗と琉聖で十分や。せやけど憂紀には1人で外出させんでな。
碧斗≫

…何。

何なの?

私は携帯を持って、部屋を飛び出した。

送り間違えのメールから事実を知るなんて、最悪。

イライラする。



「憂紀、走らないの!」



ーーバン…ッ

間仕切りを開け、兄貴に近付く。



「兄貴」



「…んー…。憂紀…?」



まだ寝惚けてる兄貴。

私は携帯を投げ付けた。
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