(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
「高瀬さん、どうぞ?」



「はい」



助産師さんに呼ばれて、診察室に入る。

最初は抵抗があった男の先生にも慣れた。



「体調は悪くない?」



「はい」



「体重はどれ位?」



「50です」



「ん。許容範囲、許容範囲!」



厳しくないおじさん先生で、体重が多少増えただけでは怒られない。

さすがにドンと増えたら、怒られるだろうけど。

エコーをして、赤ちゃんも元気みたいだ。

今日は足を抱えて寝てるみたい。

先生に教えて貰わないと、私には全然わからないけど。




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