(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
いつも息子の帰宅を起きて待ってるなんて、良いお母さんだ。
うちの母親じゃ、あり得ない。
「憂紀、今日どうやった?」
「うん…普通かな」
憂紀が俺をチラッと見て答えた。
ますます気になる俺は、「何か隠してるよな?」と、確信に迫った。
愛斗も俺に憂紀を薦めといて、言わないとかセコいだろ。
「…妊娠してるの。7ヵ月」
「は……?」
憂紀って彼氏いたっけ。
そんな話、聞いた事ないけど。
「相手は?」
「それは俺も知らんねん」
―――どうして気付けなかったのか。
自分の落ち度に、何も気付かなかった。
うちの母親じゃ、あり得ない。
「憂紀、今日どうやった?」
「うん…普通かな」
憂紀が俺をチラッと見て答えた。
ますます気になる俺は、「何か隠してるよな?」と、確信に迫った。
愛斗も俺に憂紀を薦めといて、言わないとかセコいだろ。
「…妊娠してるの。7ヵ月」
「は……?」
憂紀って彼氏いたっけ。
そんな話、聞いた事ないけど。
「相手は?」
「それは俺も知らんねん」
―――どうして気付けなかったのか。
自分の落ち度に、何も気付かなかった。