(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
「そう…仕方ないわよね。
兄妹でも1人の人間。いつも一緒じゃないんだし」



他の先生が来て、話が中断される。

“あの子がどーだの”、“この子があーなの”と、盛り上がってる。

変化をちゃんと見てるんだなって、わかる。



「帰る」



「うん。憂愛さんと紀斗さんによろしくね」



「ん」



「琉聖君!また、みんなと遊んであげてね」



「ユキ先生がいたら、俺は必要ないって」



職員ルームを出て、米を担いで高瀬家へ帰る。

憂紀はまだ寝てるだろうか。

…いや。

あいつなら、起きて何か食ってんな。




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