(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
「ごめんなさいっ!!」



砂利も広がるアスファルトの上。

私は勢いにも任せて土下座した。

デニムなんて無意味。

尖った石が、私の向こう脛を痛め付ける。



「夕姫…」



「ごめんなさい…」



許して貰うなんて、無理って確率の方が高い。

でも、謝らずに賢作には会えない。

嫌われたくないの。

胸にわだかまりを残したまま、彼とも別れなんて嫌だ。
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