(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
おじさんたちにも話し、次の日には荷物を纏めた。
「気にしなくても良かったのに」
憂紀よりも、おばさんが寂しそうな顔をしてて、嬉しかった。
迷惑ではなかったんだと。
「お世話になりました」
「また泊まりに来てね。憂紀、寂しがるから」
「ありがとうございます。
憂紀、気を付けてな」
「うん…」
実家に向けて、歩き出す。
振り返りたい気持ちを我慢して。
人としての道理を踏まえておくのが大切なんだ。
寂しいのは俺も一緒。
けど、乗り越えたらもっと幸せが待ってると思う。