(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
子供を危険に曝すなんて出来ない。

途中、警察署に寄った。

協力して貰って、何が悪いんだか。

パトカーに同乗し、現場に行けば、表に2人の男がいた。

見張りだとすぐにわかる。



「お前…」



「誰が馬鹿に従うもんですか」



嘲笑い、警察を先に中に行かせた。

…ん゛っ!;;



「…いたっ…」



刹那に押し寄せた腹痛。

痛くて、立ってるのが辛い。



「高瀬さん…?」



一緒に待機してくれてた、女性の警察官が私の顔を覗き込む。

…琉聖…。



「りゅ…う…せい…っ゛」



「高瀬さん、ゆっくり呼吸して」



お腹を押さえながら地面にしゃがむ。
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