(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
私たち2人とも受け入れてくれた病院に着き、私も担架に乗せられた。

琉聖は初療室。

私は産婦人科に運ばれた。



「高瀬さんですね。このまま自然分娩で産みましょう。ただ、早く赤ちゃんが出るお薬を入れますね」



「はい…」



分娩室に行き、点滴で促進剤を入れる。

1人で不安になりながらも、“母親になるんだ”と自分を奮い立たせた。

私にしか産めない子なんだから。

私がしっかりしないと。



「順調ですよ。もう少し、頑張りましょうね」



安産と言えるかはわからないけど、陣痛を感じてから小1時間で、出産出来た。




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