(中篇)トライアングル〜貴方が居たから〜【完】
会いたがる俺に、「車椅子でも借りて来る」と、愛斗は病室を出て行く。
まだ抜糸の済んでない為、反対されるかも知れないと思ったが、あっさり許可は降りたみたいだ。
愛斗に車椅子を押されながら、産婦人科病棟へ。
新生児専用の集中治療室に入ると、数台ある保育器に、ただ1人の子供。
オムツを穿き、タオルが掛けられてる。
「可愛いやろ。手、握るんやで」
穴から手を入れれば、キュッと人差し指を握って来る。
…可愛い。
「可愛いけど、男だな」
「そうやねん!顔はうちの母親にそっくりなんやけどな」
…激似だ。
まだ抜糸の済んでない為、反対されるかも知れないと思ったが、あっさり許可は降りたみたいだ。
愛斗に車椅子を押されながら、産婦人科病棟へ。
新生児専用の集中治療室に入ると、数台ある保育器に、ただ1人の子供。
オムツを穿き、タオルが掛けられてる。
「可愛いやろ。手、握るんやで」
穴から手を入れれば、キュッと人差し指を握って来る。
…可愛い。
「可愛いけど、男だな」
「そうやねん!顔はうちの母親にそっくりなんやけどな」
…激似だ。