空はいつも蒼い
父さん
俺の仲の良い友達 勇介(ゆうすけ)と毎日のように遊んでいたある日 いつものように勇介を遊びに誘った。
「勇介〜 今日遊ぼうや!」
「今日 野球やわ!」
「野球?お前野球なんかやってたっけ?」
「母さんにゆうて、お金かかるゆわれたけど、学童やめるから!ってゆうたら良いってゆうてくれてん!」
「まじかあ」
その日は土曜日。
まだゆとり教育も始まっておらず 土曜日は昼までの授業やった。
土曜日は昼からの練習らしい。
その日は当然遊べず、家で 当時流行っていたカードゲームのデッキ作りに励んでいた。
夕方になって 父さんに
「勇介が野球はじめたらしいで」
と 言うと
「俺も野球やっててんぞ!お前もやったらええねん」と
当時のトロフィーやユニホームを見せてきた。
「父さん以外に凄い選手やったんやなあ」
「当たり前や!誰にゆうとんねん」と
するどい突っ込み(笑)
俺は その夜 勇介に電話して 早速 少年野球のコーチの連絡先を聞いた。
聞いたまではいいが 当時、小2の俺は電話をするのに 緊張していた。
ふと横におった おかんに
「おかんかけてや」とゆうたが
「自分がやりたいなら自分でかけんかい」と けちらされた(笑)
勇気を振り絞りかけた。
「はい」
「あっ、黒木ですけど」
「はい?」
「あっ、チームに入りたいんですけど!」
「ああ!はいはい。」
「それじゃ来週の日曜日に来てくれ」
「日曜日で!わかりました!」
と ついに入団(笑)
朝起きるのがとにかく苦手な俺はしんどかった。(笑)
いざ野球をやってみると めちゃくちゃしんどかった。
身長は一番でかかった!
野球を始めた俺に 父さんは大喜び。