ライン
「お邪魔しまーす」
「その辺、適当に座ってて。…ただいまー…」
その言葉に社員2名は遠慮もなしに、ダイニングに足を進め、小さなテーブルの中央に並んで座る。
その脇に阿部店長が座り、アタシはその後ろ側にあった白いソファーに腰を下ろした。
羽田さんは玄関から直ぐの部屋に声を掛け、そこに入って行く。
なにやら話す声がするが、何を話してるかまでは聞こえない。
アタシは咄嗟に何か居る。と感づき、それが羽田さんの隠してる事だと分かった。
あの優しい話し方、呼び掛ける声はペットにする感じに似てるけど、多分違う。